「債務整理」に関するQ&A
苗字が変わったら借金をしていた記録は消えますか?
1 「記録を消す」という意味
「記録を消す」というのは、信用情報機関に記録された事故情報(いわゆるブラックリスト情報)、各債権者独自に社内で把握している個人情報や借金の情報が消えるのか、という意味です。
結論を申し上げると、結婚や離婚などによって苗字が変わっても信用情報に記録された事故情報や各債権者が把握している情報が消えることはありません。
仮に記録が消えるとすれば、信用情報期間が規定する期間を経過した場合です。
2 照会方法
クレジットカード会社や金融機関は運転免許証などの本人確認書類で生年月日や住所、戸籍謄本で本人であるかの同一性を確認し、かつ旧姓を申込書に記載させるなどの方法で旧姓を申告させます。
変更後の姓と旧姓の情報をそれぞれ照らし合わせて、旧姓時の借入情報にアクセスします。
3 ローン審査やカード申し込みへの影響
旧姓時で事故情報(ブラックリスト情報)になっていると、クレジットカード会社や金融機関は、旧姓時の事故情報(ブラックリスト情報)をもとに信用調査を行いますので、審査に通らなくなる可能性があります。
従って、苗字が変わったからといって審査が通る、通りやすくなる、ということではありません。
4 旧姓を未申告、情報を偽った場合
苗字に限らずローンやクレジットカードの申し込み時に偽った情報を申告をした場合、約款上会員資格を取り消されてしまう可能性もあります。
その場合は未払い分の支払いを直ちに支払うよう求められたり、借り入れの全額を一括で返済するよう、約款に明記されている場合もあります。
ローン審査を通したい、クレジットカードの申し込みをしたいからといって旧姓の申告を怠ったり、偽った情報を提示することは絶対にやめましょう。
どうしてもクレジットカードが必要な場合は家族カードをつくる、キャッシュレス決裁が必要な場合はデビットカードやスマホ決済で代用する、という方法を検討しましょう。
5 当法人へのご相談
旧姓を申告していなかった、情報を偽ったといっても、「うっかり旧姓を記入し忘れた」という過失もあれば、「どうしても審査を通したかった」という意図的なものまで、その態様は様々です。
旧姓を申告していなかった、情報を偽ってしまったという方で、クレジットカード会社や金融機関から具体的にはどのような対応をされるのか、今後どのように対応すればよいのか、お困りの方は是非当法人にご相談ください。
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